Excelフィルターで「複数条件・多段絞り込み」を完全攻略!

Excel小技part3

Excelフィルターで「複数条件・多段絞り込み」を完全攻略!もうデータ探しで迷わない

「商品名で絞り込んで、さらに入荷日でも絞り込みたいのに、片方しかできない…」「複数の条件を一気に指定したいけれどやり方がわからない」と悩んでいませんか?

Excelのフィルター機能は、実は「重ね掛け(多段)」こそが真骨頂です。この記事では、複数の列を使った絞り込みから、1つの列で複数の条件を指定するテクニックまで、実務ですぐに使える方法をわかりやすく解説します。

なぜうまくいかない?複数フィルターの基本

初心者くん

プロさん!助けてください!
「東京支店」のデータだけ見たくてフィルターをかけたんですけど、その中からさらに「売上50万以上」の人を探そうとすると、最初の「東京支店」の絞り込みが消えちゃう気がするんです…。

プロさん

なるほど。それはもしかして、一度フィルターを解除してから次の操作をしていないかい?
Excelのオートフィルターは、「絞り込んだ状態のまま、隣の列でさらに絞り込む」ことができるんだよ。

初心者くん

えっ、解除しなくていいんですか!?
ずっと「A列をやって、メモして、解除して、B列やって…」って繰り返してました。

プロさん

それは大変だったね…。
フィルターは「じょうご(漏斗)」のようなもの。1段目で絞った結果に対して、2段目のフィルターがかかる仕組みなんだ。これを「AND条件(かつ)」の絞り込みと言うよ。さっそくやってみよう!

実践手順1:複数の列で絞り込む(AND条件)

最も基本となる「多段絞り込み」の手順です。例えば「支店」を絞ってから、その中の「部署」を絞るケースです。

  1. データ範囲内のセルを選択し、[データ] タブ → [フィルター] ボタンをクリックします(ショートカット: Ctrl + Shift + L)。
  2. まず、1つ目の列(例:支店)の▼ボタンを押し、条件(例:東京)にチェックを入れてOKを押します。
  3. そのままの状態で、2つ目の列(例:部署)の▼ボタンを押します。
  4. 条件(例:営業部)にチェックを入れてOKを押します。
💡 ポイント:
フィルターがかかっている列には、▼ボタンの横に小さな「じょうごマーク」がつきます。どの列で絞り込まれているか迷ったら、このマークを探しましょう。

実践手順2:1つの列で複数条件を指定する(OR条件など)

「東京支店」または「大阪支店」のように、1つの列の中で複数の条件を指定したい場合です。

  1. 対象列の▼ボタンをクリックします。
  2. リスト内のチェックボックスで、必要な項目(東京、大阪など)に複数チェックを入れるだけでOKです。
  3. もっと複雑な条件(例:「A」で始まる、または「B」を含む)の場合は、メニューの[テキストフィルター][ユーザー設定フィルター]を選びます。

便利技:絞り込み結果を集計する関数

フィルターで絞り込んだ後、画面下のステータスバーを見るのも良いですが、表の中で合計を出したい場合は SUM ではなく SUBTOTAL 関数を使います。

▼ 見えているセルだけを合計する数式

=SUBTOTAL(9, C2:C100)
// 9 は SUM(合計)を指定する番号。
// 絞り込まれて非表示になった行は計算に含まれません。

よくある落とし穴と対策

「あれ?フィルターが動かない」「変なところで切れる」といったトラブルの原因と対策です。

現象 原因と対策 一言メモ
途中でフィルターが途切れる 原因: データの途中に「完全な空白行」がある。
対策: 空白行を削除するか、全範囲を手動選択してからフィルターボタンを押す。
空白行はデータの敵!
結合セルがうまく絞れない 原因: 結合セルの値は「左上のセル」にしか入っていないため。
対策: フィルターを使う表では、セルの結合は避けるのが鉄則。
データベース形式を意識して
検索窓でヒットしない 原因: 表記揺れ(半角・全角の違いなど)。
対策: データを入力規則で統一するか、置換機能で修正する。
データクレンジングが重要

まとめ

  • フィルターは解除せずに「重ね掛け」することで、複数条件(AND)の絞り込みができる。
  • 1つの列で「AまたはB」を抽出したいときは、チェックボックスを複数オンにする。
  • 集計には SUM ではなく SUBTOTAL 関数を使うと、絞り込み結果が反映される。

明日やる一歩:まずは手持ちの表で「Ctrl + Shift + L」を押して、2つの列で順番に絞り込みを行ってみましょう!

コメント