Excelフィルターで「複数条件・多段絞り込み」を完全攻略!もうデータ探しで迷わない
「商品名で絞り込んで、さらに入荷日でも絞り込みたいのに、片方しかできない…」「複数の条件を一気に指定したいけれどやり方がわからない」と悩んでいませんか?
Excelのフィルター機能は、実は「重ね掛け(多段)」こそが真骨頂です。この記事では、複数の列を使った絞り込みから、1つの列で複数の条件を指定するテクニックまで、実務ですぐに使える方法をわかりやすく解説します。
なぜうまくいかない?複数フィルターの基本
初心者くん
プロさん!助けてください!
「東京支店」のデータだけ見たくてフィルターをかけたんですけど、その中からさらに「売上50万以上」の人を探そうとすると、最初の「東京支店」の絞り込みが消えちゃう気がするんです…。
プロさん
なるほど。それはもしかして、一度フィルターを解除してから次の操作をしていないかい?
Excelのオートフィルターは、「絞り込んだ状態のまま、隣の列でさらに絞り込む」ことができるんだよ。
初心者くん
えっ、解除しなくていいんですか!?
ずっと「A列をやって、メモして、解除して、B列やって…」って繰り返してました。
プロさん
それは大変だったね…。
フィルターは「じょうご(漏斗)」のようなもの。1段目で絞った結果に対して、2段目のフィルターがかかる仕組みなんだ。これを「AND条件(かつ)」の絞り込みと言うよ。さっそくやってみよう!
実践手順1:複数の列で絞り込む(AND条件)
最も基本となる「多段絞り込み」の手順です。例えば「支店」を絞ってから、その中の「部署」を絞るケースです。
- データ範囲内のセルを選択し、[データ] タブ → [フィルター] ボタンをクリックします(ショートカット:
Ctrl+Shift+L)。 - まず、1つ目の列(例:支店)の▼ボタンを押し、条件(例:東京)にチェックを入れてOKを押します。
- そのままの状態で、2つ目の列(例:部署)の▼ボタンを押します。
- 条件(例:営業部)にチェックを入れてOKを押します。
フィルターがかかっている列には、▼ボタンの横に小さな「じょうごマーク」がつきます。どの列で絞り込まれているか迷ったら、このマークを探しましょう。
実践手順2:1つの列で複数条件を指定する(OR条件など)
「東京支店」または「大阪支店」のように、1つの列の中で複数の条件を指定したい場合です。
- 対象列の▼ボタンをクリックします。
- リスト内のチェックボックスで、必要な項目(東京、大阪など)に複数チェックを入れるだけでOKです。
- もっと複雑な条件(例:「A」で始まる、または「B」を含む)の場合は、メニューの[テキストフィルター] → [ユーザー設定フィルター]を選びます。
便利技:絞り込み結果を集計する関数
フィルターで絞り込んだ後、画面下のステータスバーを見るのも良いですが、表の中で合計を出したい場合は SUM ではなく SUBTOTAL 関数を使います。
▼ 見えているセルだけを合計する数式
=SUBTOTAL(9, C2:C100)
// 9 は SUM(合計)を指定する番号。
// 絞り込まれて非表示になった行は計算に含まれません。
よくある落とし穴と対策
「あれ?フィルターが動かない」「変なところで切れる」といったトラブルの原因と対策です。
| 現象 | 原因と対策 | 一言メモ |
|---|---|---|
| 途中でフィルターが途切れる | 原因: データの途中に「完全な空白行」がある。 対策: 空白行を削除するか、全範囲を手動選択してからフィルターボタンを押す。 |
空白行はデータの敵! |
| 結合セルがうまく絞れない | 原因: 結合セルの値は「左上のセル」にしか入っていないため。 対策: フィルターを使う表では、セルの結合は避けるのが鉄則。 |
データベース形式を意識して |
| 検索窓でヒットしない | 原因: 表記揺れ(半角・全角の違いなど)。 対策: データを入力規則で統一するか、置換機能で修正する。 |
データクレンジングが重要 |
まとめ
- フィルターは解除せずに「重ね掛け」することで、複数条件(AND)の絞り込みができる。
- 1つの列で「AまたはB」を抽出したいときは、チェックボックスを複数オンにする。
- 集計には
SUMではなくSUBTOTAL関数を使うと、絞り込み結果が反映される。
明日やる一歩:まずは手持ちの表で「Ctrl + Shift + L」を押して、2つの列で順番に絞り込みを行ってみましょう!


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